色々なディスカス
ディスカスの歴史は品種改良の歴史と言っていいと思います。
ディスカスの名前が世界に知られるようになったのは1840年の頃。世界的に有名な魚類博士、ヘッケルによって発見され、円盤(ディスク)のような魚だと言うことからディスカスと命名されました。
アマゾンの原住民以外、その存在が知られていなかった魚なわけですからどのようなエサを食べるのか、どのように繁殖するのかなどはまったく分かっていなかったわけです。
しかし、この美しく、不思議な魚をなんとか飼育・繁殖させようと研究が重ねられました。
そしてようやくある程度の成功率で人工繁殖が出来るようになったのは1930年頃。
発見から実に100年近い年月が経過していました。
ディスカスの飼育が難しいというイメージが定着しているのはこのような歴史があるからなのでしょう。
人の手によっての繁殖が可能になったことによって品種改良が始まります。
原種のディスカスの特徴と言えば独特の模様に薄っすらと青や赤の光を反射する美しい鱗。そして決まって入っている体を縦に横断する9本のストライプです。
特に縦のストライプはディスカスを象徴する模様のひとつでどの種も必ずこのストライプを持っていました。
ですので1990年代にローウィン・ヤット・サニー氏が生み出したブルーダイヤモンドディスカスは世界のディスカスファンに大変な衝撃を与えました。
ディスカスを象徴する黒のストライプはおろか、模様も一切なく、きめ細やかな鱗は全体が神秘的な青を発色し、深紅の瞳が何とも言えない妖艶さを漂わせるまさに宝石に例えられるに恥ずかしくない見事なディスカスです。
血統書が付いた正規のブルーダイヤモンドディスカスは300万円~500万円という高値で取引されたというから驚きです。
ちなみに今は赤バージョンのディスカスも生み出されています。こちらも模様やストライプがないほど高額で取引される傾向にあります。
私が初めて出会ったブルースコーピオンディスカス
ちなみにこちらが私がディスカスを飼うきっかけとなったブルースコーピオン。
こんなきれいな魚がおるのか!と衝撃でした。
5万円と言う値札も衝撃でしたけどね…
ディスカスは一般的に模様がないほうが人気で高値がつけられるんですが…
どうです?模様は模様で美しくないですか?
どうでしょう?赤系のディスカスも模様が入ったほうが綺麗じゃないですか?
現在のディスカス
現在のディスカスは飼育・繁殖方法が確立されたこともあり、一般人でも手軽に繁殖できるようになりました。
そのため、実にユニークなディスカスが沢山生まれています。
時間がある時に”へ~!こんなディスカスもいるのか!”と画像検索するだけで楽しくなってしまいます。
白を基調としたディスカス。
黄色いディスカス
さらにはこのように青のベースに赤のスポットのあるディスカスなども生み出されています。
きっと高いんでしょうねぇ…
いかがだったでしょうか。今回は今週のお題「わたしの好きな色」からイロイロなディスカスを紹介させていただきました。
これを機にディスカスに興味を持ってくれる方がいれば幸いです。