ディスカスを飼育するうえでの最低限の知識【個体選び編】
”ディスカス”で画像検索してもらうとわかるのですがディスカスには実にいろいろな種類があります。いざ飼おうって思ってもどれにしたらよいやらと迷ってしまう方もいると思います。
そして実際に初心者の方は避けたほうが良い品種もありますので今回は初心者が個体を選ぶうえでのポイントと避けたほうが良い品種について解説していきたいと思います。
ワイルド種には手を出すな!
ディスカスを大きく分けるとワイルド種と改良品種の2種に分類できます。ワイルド種とは言わば野生のディスカス。川で泳いでいるのを捕まえてきたやつですね。
対する改良品種はブリーダーさんの手によって繁殖されたディスカスのことです。
初心者の方はワイルド種は絶対に避ける事
これが最も重要です。
なぜワイルドはダメなのか
旬じゃない、おもしろくない、古い、理由を挙げるとたくさんありますが一番は「難しい」これに尽きます。
改良品種は水槽で生まれ、水槽で育ち、水槽で繁殖しています。世代を重ねれば重ねるほど水槽環境に適応した品種が出来上がり、人の環境下で育てやすくなります。
一方、ワイルドは何もかもが分かりません
どんな水に住んでた?何食べてた?
水槽に入れてみたところ何か元気がない。pHが悪いのか、それとも硬度に問題があるのか、はたまた狭い水槽に閉じ込められたストレスか。原因をあれこれ探っているうちに死んでしまった…なんてことになりかねず、ワイルド種を飼う際は入念な予習と環境作り、トラブルを予測してある程度の対策案を用意しておく必要があるのです。
ディスカス飼育に十分な知識と経験を得て自分でもある程度の自信をつけてから手を出しましょう。
改良品種の中では何が初心者向きか
なんでもいいです
というのも改良品種は青系か赤系かくらいしか明確な違いがなく、何を選んでも基本的に変わらないのです。
品種はあってないようなもの
例えば猫で言えばその品種はロシアンブルー、マンチカン、アメリカンショートヘア、ヒマラヤンなど挙げればきりがないほどありますね。
ディスカスにも品種があり、それぞれいろいろな名前があるのですが気にしなくて結構です
なぜかというと正確にはわからないからです
例えば猫の場合はその品種がその品種たる明確な根拠が存在します。(毛の長さや体格、目の色など)そしてその猫が確かにその品種であるという血統書も盛んに発行されています。
親、祖父母、曾祖父までわかるのでその気になれば本当にその品種なのか調べることが出来ます。
しかしディスカスの場合はこのような血統書がある場合は非常に稀でブリーダーさんが「ブルーダイヤモンドです」と言えばそれを信用するしかないのが現状です。
その上他よりきれいな個体が出来るとスーパーブルーだのロイヤルブルーだのと新たな名前が付けられ、その子供たちは無条件で「スーパー」「ロイヤル」を名乗ることになります。
したがってディスカスの名前はほぼ商品名みたいなものでタマやらシロと言ったものだと思ってもらって差し支えないです。
ですのであなたが見て奇麗!かっこいい!かわいい!とにかく気に入ったものを選べばよいのです。赤系か青系かだけを決め稚魚を購入するのもお勧めです。稚魚の場合はどんな模様になるのかというワクワクドキドキを味わうことが出来るからです。(必ずしも親と同じになるとは限らないんです)
お店での個体の選び方
ブルーダイヤモンドを買おうと思ってもいざお店に行ったらブルーダイヤモンドはたくさん泳いでいます。その中でどの個体を選ぶのか。出来ることならなるべく健康で元気な個体を選びたいですよね。
見分ける方法はいくつかありますが最も簡単に元気な個体を手に入れる方法があります。
それは店員さんに「一番元気な個体をください」ということです。この子がほしい!などと言った具合に名指ししなければ店員さんは一番健康な個体を選んで売ってくれます。
インターネットで購入する場合実際に個体を選んだり店員さんとやり取りすることは出来ませんがわざわざ病気のディスカスを選んで売るようなところはないと思います。そんなことをすればたちまち悪いうわさが広まって商売に支障をきたすからです。
あなたもレビューが良くなかったで埋め尽くされてるショップで買い物しようとは思わないですよね。
心配であればお店のレビューを覗いてみましょう。
インターネットは顔が見えないので不安なところもありますがそれほど心配しなくても良いと私は思っています。
まとめ
今までの記事の中で最大の文字数になってしまいました。長々と書きましたが言いたいことはひとつだけです。
ワイルドは避けろ
これさえ守れば個体選びは大丈夫です。
※私はワイルド杉ちゃんのことが嫌いではありません。むしろ好きです。誤解を招くような引用をしていますが親しみからです。ご理解ください。